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水蜜桃の願い
第5章 甘やかな願い
たまらない────。
勝手に早まっていく腰の動き。
彼女は激しく喘ぎながら、その両手を俺の身体に回したり、自分の足を抱えるように掴んだり、忙しなく動かす。
「……っ!!」
深く届いた奥──仰け反った彼女の手は、頭の上のソファーの背もたれに辿り着く。
ぎゅっと握り締めるのを確認すると同時に、覆い被さりながら小刻みに突いた。
「……透子っ……!」
余裕なんてもうない。
ひたすらに彼女のなかを味わった。
彼女の切羽詰まった表情と、声と、身体と──すべてが混ざり合う。
快楽の沼に引きずり込まれ、抜け出すことなど不可能に思えるほどに深く飲み込まれていく。
苦しいぐらいの気持ちよさに頭が溶けそうになる。
まだいきたくない。
もっとずっとこうしていたい。
永遠にこの子のなかにいたい────。
絶頂へとひた走る身体を落ち着かせるために一度動きを止めた。
けれどすぐに恋しくなる快楽。
結局深く息を吐いただけにとどまり、無意識のうちにまた、動きを再開していた。
息が荒くなる。
身体が熱い。
ぎゅうぎゅうに締め付ける彼女のなか。
その絶頂もきっと近い。
すぐにでもいけそうな自身を、せめてそれまでは、と堪える。