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水蜜桃の願い
第5章 甘やかな願い
透子────。
頭を振ると、こぼれた汗。
「透子……透子……っ……!」
もっと、と……真っ白になりそうな頭で、思っていた。
「俺、透子が……っ……!」
もっと欲しい────。
突き上げる身体が、揺れる。
いつのまにか背もたれから離れていた両手。
胸の前でぎゅっと握られている手。
悲鳴のような途切れない喘ぎ。
「透子……っ!」
忍、と何度も俺の名前を必死で口にする愛しくてたまらないこの子を、こんなにも思いっきり、心と身体のすべてで愛せる悦び。
幸せすぎて、頭の中がもう完全に蕩けている。
──……っ、と彼女が圧し殺した声をあげた。
仰け反り、硬直した身体が俺を深く咥え込み、さらに奥に引き込むように痙攣を始める。
瞬時に意識がそこへと戻った。
けれどあまりの締め付けに、抗うことなどもはやできなかった。
「……んな、締めんな……っ……!」
言葉での抵抗などもはや何の意味もなく、俺はそのまま自身を解放した。
俺のものが、彼女の身体に応えるように何度もひくつく。
たまらず、彼女を抱き締める。
耳元に直接響いた、先生──……という呟きを最後に、彼女の身体からすべての力が抜けていった。