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水蜜桃の願い
第2章 先生と生徒
連れていかれた奥の部屋。
ベッドの前で、繋がれていた手が離された。
私に背を向けたまま、先生がシャツを脱ぎ捨てる。
私はそれを黙って見つめていた。
その、すっとしたきれいな背中。
不意に、先生が振り向く。
伸ばされてきた両手が、私の着ているジャケットを脱がし、ブラウスのボタンも外し始めた。
やっぱり私は黙ったまま、私の身体をあらわにしていこうとするその指先の動きを目で追う。
やがてブラウスは床に落ち、同時に反転させられた身体。
キャミソールを脱がせられ、スカートも下ろされ──あっという間に下着だけにさせられた私はそのまま背後からぎゅっと先生に抱き締められた。
「透子」
耳元のすぐ近くで囁かれ、……っ、と思わず首をすくめてしまう。
それでもついてくる、その唇。
ちゅっ、と何度もキスをされた。
耳に……首筋に。音を立てながら、何度も、何度も。
「んっ……っ、あ……」
勝手に漏れてしまう甘ったるい息。
恥ずかしくて、一度、深く息を吐いた。
──と同時に感じた胸元の解放感。
導かれるままに腕から肩紐を抜いた。
浅い呼吸がずっと続いている。
心臓の鼓動が激しくて、なんだか苦しいくらいだった。