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レンアイ×トライアングル
第7章 動揺 × 鉢合わせ
「……侑……」

その時の唯の驚いた顔は、俺が長い間見てきた中でも一番だったと思う。

隣に座っていた男が席を立った。

「はじめまして。原田さんと同じ会社の鈴木といいます。俺はもう帰るところなので、ごゆっくり」

鈴木と名乗ったその男はにっこりと笑みを浮かべた。

「じゃあ、原田さん。お疲れ様」

「……お疲れ様でした」

彼は俺の前に来ると軽く頭を下げて、出口へと歩いて行った。

「さっき電話したんだけど会えてよかった」

俺は唯の隣に座った。

「そうなんだ。ごめんね、気がつかなくて」

唯も座っていた椅子に腰掛けた。

俺はビールを注文し、しばらくすると先ほど案内してくれた店員がやってきた。
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