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第8章 激しく抱かれる夜 × 彼の告白

「転勤が決まったんだ」

「……え？」

私は、手をとめた。

「どこに？」

「福岡」

「いつ？」

「2週間後には行く」

ドクドク………心臓の音が早くなる。

「……いつまで？すぐ帰ってくるの？」

「2年、いや、3年……もしくはそれ以上かも。あっちの支社の立て直しに本社から何人か行くことになったんだ。何年かかるか、実際に行ってみないとわからない」

「そんな……急すぎるよ……」

「ごめん。前から話しはあったんだけど、本決まりになったのは2週間くらい前で……」

「もっと早く相談してくれればよかったのに」

私は、侑の言葉を遮り言った。

………ダメ。これ以上口を開いたら、侑のこと責めちゃう……。

私は、唇を噛み俯いた。