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最後の一色
第13章 16日目
16日目。
美紗緒の眼に小さな変化が見えた。
昨日とは違う、うるんだ瞳。
口元は緩やかに上がり、頬も緩んでいる。
なにか彼女自身に良いことがあったことをにおわせる。
直観的に、涼輔は思う。
もしかしたら・・ご主人と・・・
いつもと同じポーズをとる美紗緒の顔だけが明らかに違っていた。
時折筆が止まる。
心が苦しくなって、手が動かない。
彼女は人妻なんだ、ご主人に愛されるのは当たり前の事じゃないか・・
つぶやくように自分に言い聞かせても、
震える心を落ち着かせることはできなかった。
美紗緒の眼に小さな変化が見えた。
昨日とは違う、うるんだ瞳。
口元は緩やかに上がり、頬も緩んでいる。
なにか彼女自身に良いことがあったことをにおわせる。
直観的に、涼輔は思う。
もしかしたら・・ご主人と・・・
いつもと同じポーズをとる美紗緒の顔だけが明らかに違っていた。
時折筆が止まる。
心が苦しくなって、手が動かない。
彼女は人妻なんだ、ご主人に愛されるのは当たり前の事じゃないか・・
つぶやくように自分に言い聞かせても、
震える心を落ち着かせることはできなかった。