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最後の一色
第16章 21日目・・湧き上がる欲望
触れられるたびに美紗緒の中のオンナのつぼみは開花にむけて動いていった。
しだいに泉の蜜の量は増え、音さえしそうなほどあふれかえっていった。
・・この男に・・抱かれたい・・
好き・・涼輔さんのことが・・・
好き・・・
はっきりと口に出してもかまわない、それくらい
心の中で答えははっきりと出ていた。
だからといって、なにをどうしたい、という事までは考えは及んでいない。
きっと、彼も私のことを好いてくれている。
だからせめて、その腕に抱かれてめいっぱい愛してもらいたい、
一度でもいいから・・
そんな高ぶった感情しか、頭の中にはない。
・・今はまだ・・そう涼輔は言っていた。
今はまだだけどいずれは、という事だろうか。
その日が本当にくるならいつまでも待ちたい。
美紗緒はそこまで、成さぬ恋に夢中になっていた。