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最後の一色
第18章 29日目
29日目。
キャンバスの中の裸婦は、未完成の微笑みで画家を見ている。
いよいよあと2日でこの絵が完成するはずだ。
裸婦画を描こうと決めた時、正直言ってここまで完成度の高い作品を描けるとは
思っていなかった。
相変わらずのおとなしいタッチでこじんまりとまとまるのだろうと、
自分の実力なりの想像をしていた。
それがこんなに満足いく作品に仕上がるとは。
美紗緒さんのおかげだ・・
涼輔は理想のモデル、いや、美紗緒という女を見つけられたことが
これだけの作品になったのだと、出会った事への感謝の気持ちでいっぱいになった。
「おはようございます」
玄関から明るい声が聞こえた。
涼輔はすぐさまアトリエを飛び出し、サンダルを脱いだばかりの美紗緒を抱きしめた。
キャンバスの中の裸婦は、未完成の微笑みで画家を見ている。
いよいよあと2日でこの絵が完成するはずだ。
裸婦画を描こうと決めた時、正直言ってここまで完成度の高い作品を描けるとは
思っていなかった。
相変わらずのおとなしいタッチでこじんまりとまとまるのだろうと、
自分の実力なりの想像をしていた。
それがこんなに満足いく作品に仕上がるとは。
美紗緒さんのおかげだ・・
涼輔は理想のモデル、いや、美紗緒という女を見つけられたことが
これだけの作品になったのだと、出会った事への感謝の気持ちでいっぱいになった。
「おはようございます」
玄関から明るい声が聞こえた。
涼輔はすぐさまアトリエを飛び出し、サンダルを脱いだばかりの美紗緒を抱きしめた。