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最後の一色
第19章 最後の一色を足す日

横たえた体の乳房は、少し小さく感じる。
細い指の男の手は、繊細な動きで快感を与え続ける。
背中を反らせると、膨らみの先端を口に含んで舌先で転がして、
鳴り止まない鈴のような喘ぎ声を美紗緒にあげさせた。

その声が止まぬうちに、涼輔の手は下腹部を滑り降りる。
散々目にしているその秘密の箇所に、とうとう指をうずめ、愛の液をあふれさせた。
液が指に絡まる音を聞きたくて、女の秘部に耳をあてる。
男の耳たぶを感じると、美紗緒は大きくのけぞった。


なめらかに動く涼輔の指に変わって今度は、熱を持つ舌が割り込んでくる。
肉のひだにそうようにして舐め上げると、ひときわ大きな喘ぎ声が漏れる。

美紗緒は自分から大きく足を開き、何もかもをその泉に受け入れる意思を示した。

「涼輔さん・・」

催促するように名を呼ぶ。
早くその硬くなった愛をこの体に埋め込んでほしい・・

夫以外の男を受け入れることへの期待は大きすぎるほどに膨らんだ。

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