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最後の一色
第9章 12日目、変化・・

12日目。

美紗緒は体にある変化を感じた。


いつものようにポーズをとり、キャンバスに筆をすべらせる涼輔に見られていると、
ふと涼輔が何かを確認するように近づいてきた。
ソファに横たわる裸体に顔を近づけた瞬間、
女の園に湿り気を感じたのだ。

・・なんてこと・・

美紗緒は動揺した。
触れられてもいないのに勝手に体が反応し、愛されると蜜があふれる部分が熱くなり、
そしてジワリと蜜が染み出た。

恥ずかしさから思わず足をこすりあわせると、
涼輔は動いたことを指摘した。

「疲れましたか?少し休憩しますか?」

きっと同じ体勢が苦しくなったから、だから足を動かしたんだと、涼輔は気遣った。
だが美紗緒は大丈夫だと言ってそのまま続けた。


仕事を終わらせると、慌ただしくガウンを羽織り寝室へと飛び込む。
素早く着替えてトイレへと急ぐ。
濡れて不快を感じていた女の園をきれいに拭く。
そして甘いため息をつく。

・・触れて・・ほしいの?・・

洗面台の鏡の中を覗き込む。
うっすらと頬を赤く染めた自分の顔。
久しぶりに血がめぐり生き生きとした顔だ、とクスリと笑った。



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