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二人の距離は350m
第3章 目崎家の食卓
「娘の男に手を出すなんて良い趣味とは言えないねぇ、紅葉」
「だって好みなんだもん」
「ちょっとお祖母ちゃん!私は先生なんかと付き合ってな…」
「ほら、露葉の彼氏じゃないって」
「だからって再婚はダメ!」
「あら、でも露葉、お父さんが欲しいって言ってたじゃない?」
「そんなの幼稚園の時の話でしょ!例えそれが今のことだとしても、こんなヘタレな父親いらないわよ」
「えー?この頼りないとこが良いんじゃない」
「私はイヤなの!」
母娘の不毛な言い争いは、何も知らずに寝息をたてる伊丹の上で延々と続けられた───…
「だって好みなんだもん」
「ちょっとお祖母ちゃん!私は先生なんかと付き合ってな…」
「ほら、露葉の彼氏じゃないって」
「だからって再婚はダメ!」
「あら、でも露葉、お父さんが欲しいって言ってたじゃない?」
「そんなの幼稚園の時の話でしょ!例えそれが今のことだとしても、こんなヘタレな父親いらないわよ」
「えー?この頼りないとこが良いんじゃない」
「私はイヤなの!」
母娘の不毛な言い争いは、何も知らずに寝息をたてる伊丹の上で延々と続けられた───…