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二人の距離は350m
第5章 関係
壁に露葉を押し付けた時の伊丹の熱く鋭い眼差しが、まぶたに焼き付いて離れない。
(あの時は怖かったけど、今思うとキュンとしちゃう)
「はああッ…ん、んん!?」
回想に浸って目を瞑り、太ももを擦りあわせているうちに何やら肉の焦げる臭いと煙が部屋に充満していた。
「あああッ!!」
急いでコンロの火を止め、窓を全開にして換気しているところへ運悪く伊丹が帰ってきて惨事に目を丸くする。
「め、目崎さん、これは一体…!?」
「ごめんなさい、ごめんなさい!」
────炭と化したハンバーグの代わりに急遽 作った野菜炒めとスープを、伊丹は旨いと完食した。その日から露葉がアパートに入り浸るとも知らずに…
(あの時は怖かったけど、今思うとキュンとしちゃう)
「はああッ…ん、んん!?」
回想に浸って目を瞑り、太ももを擦りあわせているうちに何やら肉の焦げる臭いと煙が部屋に充満していた。
「あああッ!!」
急いでコンロの火を止め、窓を全開にして換気しているところへ運悪く伊丹が帰ってきて惨事に目を丸くする。
「め、目崎さん、これは一体…!?」
「ごめんなさい、ごめんなさい!」
────炭と化したハンバーグの代わりに急遽 作った野菜炒めとスープを、伊丹は旨いと完食した。その日から露葉がアパートに入り浸るとも知らずに…