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二人の距離は350m
第7章 本当の気持ち
「一昨日は驚いたよ。あのネクラな…いや、大人しい伊丹先生が血相を変えて廊下を全力疾走していくんだから。しかも目崎をお姫さま抱っこしてさぁ…もう皆ビックリして授業どころじゃなかったよ」
「…そうなんですか」
(あの ひ弱な腕で私をお姫さま抱っこ?火事場の馬鹿力ってやつかしら)
その時の様子を想像してみると笑いが込み上げてきて、心が弾む。
「伊丹先生は目崎が化学準備室の前で倒れていたって言うんだが…なあ、目崎、お前が向かったはずの保健室と化学準備室は反対方向だよなぁ?」
「…そうなんですか」
(あの ひ弱な腕で私をお姫さま抱っこ?火事場の馬鹿力ってやつかしら)
その時の様子を想像してみると笑いが込み上げてきて、心が弾む。
「伊丹先生は目崎が化学準備室の前で倒れていたって言うんだが…なあ、目崎、お前が向かったはずの保健室と化学準備室は反対方向だよなぁ?」