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二人の距離は350m
第7章 本当の気持ち
巳道の細い目がキラリと光る。
「熱で頭が朦朧としていたんじゃないでしょうか?…私もよく覚えていないんです、気がついたら自宅にいたので」
苦しい言い訳だが後半は事実なので、口は滑らかだ。
「ほー?朦朧と、ねぇ」
まだ何か言いたそうな巳道だったが、
「おはようございます、巳道先生、目崎さん」
伊丹が来たため、イヤそうな顔をして会釈だけして立ち去った。
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