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シリウスの小説執筆方法論
第6章 『よこはま・たそがれ方式』で官能小説を書いてみる
そして次


ブルース
口笛
女の涙


「ブルース 口笛」ですが、これは「口笛でブルースを吹いた」事実を語っているものと思われます。
では、誰が吹いているのか? 
もちろん、男です。
主語がなくても、それに関する者がわかる単語を使うテクニックも、読者に皆まで言わないでイメージの広がりと、余韻を残す効果があります。

例えば


床に捨て置かれたミニカーたち
ウルトラマンの人形
おもちゃの鉄砲


こう書いただけで、この部屋は「男の子の部屋」と想像できます。
やはり、くどくどと舞台設定とか、状況設定を語る説明文は、物語の進行を滞らせるので、極力少なくしたいものです。

目見えるもの、感じるもので間接的に「それは何か」を表現することも、文章、ひいては作品の「質」を上げる技術のひとつです。

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