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タンバリンでできたオーロラ
第8章 魔砲兵姫ニミット2
■脱出
ザナルによる調教、そして砲架にかけられて淫らな夢に漂う休み時間。その繰り返しの中でだんだん、夢と現実の区別がつきにくくなってきていた。
しかし、それがどうだというのだろう。どちらの世界でも自分は犯され、そして悦び、果てるだけなのだ。
自分はそういう存在なのだ。魔砲兵姫としての生は変わらないのだ。
この果てることのない、夢とうつつの境なき快楽に身を委ねていれば良いのだ。
「ニミット様……ニミット様……」
「……誰? 私を呼ぶのは」
「私です。アナスタシアです。こっちを見て」
見ると聖女が強い意志の光をその瞳に湛え、ニミットを見つめていた。
「劣情に負けてはいけません。あきらめずに逃げ出すチャンスを待つのです」
(その通りだわ……このままではいけない……なんとかして脱出しなければ!)
ザナルによる調教、そして砲架にかけられて淫らな夢に漂う休み時間。その繰り返しの中でだんだん、夢と現実の区別がつきにくくなってきていた。
しかし、それがどうだというのだろう。どちらの世界でも自分は犯され、そして悦び、果てるだけなのだ。
自分はそういう存在なのだ。魔砲兵姫としての生は変わらないのだ。
この果てることのない、夢とうつつの境なき快楽に身を委ねていれば良いのだ。
「ニミット様……ニミット様……」
「……誰? 私を呼ぶのは」
「私です。アナスタシアです。こっちを見て」
見ると聖女が強い意志の光をその瞳に湛え、ニミットを見つめていた。
「劣情に負けてはいけません。あきらめずに逃げ出すチャンスを待つのです」
(その通りだわ……このままではいけない……なんとかして脱出しなければ!)