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タンバリンでできたオーロラ
第9章 魔砲兵姫ニミット
「マヌガン、余計な事は言わずともよい、お前の策とやらを最後まで申せ」
王がマヌガンを諌める。
「私の申し上げる魔砲兵姫とは、あのように人を道具と化すものではございませぬ。原理こそ同じではありますがその力のみを人の身に宿す方法がございますれば」
この言葉にその場の元たちの間にざわめきが走った。
「そのようなことが可能なのか……つまり、魔砲兵姫と同等の力を持つ兵士を生み出すことができると?」
「キヒッ……その通りでございます。ただし……キヒヒ……誰もが、というわけには参りませぬ」
「どういうことだ?」