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タンバリンでできたオーロラ
第3章 キリングス・オブ・キングス3 ~凌辱のカードバトル~
「それは、足るを知る心でございます」
そう答えた学者はその場で首を撥ねられました。王様はとんちを聞きたいわけではなかったのです。
「それは、真実の愛でございます」
そう答えた詩人は、その場で首を撥ねられました。王は愛などに興味はありませんでした。
「それは、神の如き万能の力でございます」
そう答えた高僧は、その場で首を撥ねられました。王は神と自分がどれほど違うのかわかりせんでした。
来る日も来る日も、王の御前で知者たちの首が跳ね続けられました。誰も王が納得のいく答えを口にすることができなかったのです。
そしていよいよ、十日目。最後の一人となった錬金術師が王の前に引き出されました。