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タンバリンでできたオーロラ
第14章 触手伯爵と美貌の四銃士2
第六章



 自分の屋敷の一室で目覚めるノエル。
 食事の用意ができ、カーラがいないことを不振に思いながらもテーブルにつく。

 皿の上に出されたのはゼリーのような見たことのない食べ物。
 特産の珍しい食べ物だという執事の説明に口を付けてみる。

 ゼリー状の外側はトロリとして案外美味。しかし中身のチョコレートのようなものは大便だった。

 甘みがあって美味と思ったところで執事に正体を知らされる。

 驚いて吐き出そうとするが、すでに狂わされていた味覚は逆に口の中の糞便を味わい呑み込んでしまう。

 触手伯爵である正体を現した執事は使用人たちの糞便を床にぶちまける。

「口にするわけありませんわ!」

 しかしすでに食していたゼリー部はノエルの味覚だけでなく全ての体組織を糞食の化物へと変貌させる作用をもっていた。

 はいつくばり糞便を舐めるように食べるノエル。
 その美しい美貌を汚物にまみれさせ貪るあさましい姿。

 美貌の騎士はやがてブヨブヨとした醜い半透明のゼリー状の化物、糞食の触手へと姿を変える。

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