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タンバリンでできたオーロラ
第15章 触手伯爵と美貌の四銃士
第二章 緊縛凌辱される女銃士



「そういう舐めた態度をいつまでも取れるとは思わないことね」

 ナルシャの低い声が尋問室に響く。

 相対するカンターロは意に介せず相変わらずニタニタと笑うだけである。こちらの問いかけに反応する素振りがない。答えるつもりなどはなからないらしい。

 あれだけの証拠――色情に狂った魔の宴、囚われていた女、正体されていた見物客たち、がありながらも逮捕した貴族に対してはできて軟禁しての質問がせいぜいである。

 カンターロのふてぶてしい態度は伯爵という地位によって守られていることがわかってのものだろう。捕えて以来ずっとこの調子だ。

 ナルシャは持ち前の冷静さで内心の苛立ちを表に出さずに堪えていたが、好色そうに目の前のナルシャの姿態を見上げるカンターロの無遠慮な目つきに対して平静を装うにはそれなりの忍耐力が必要だった。

 被問者用の椅子に座らされた伯爵はナルシャが面と向かって立てばその両脚の付け根の間、内腿と下腹の作り出す魅惑的な曲線をねっとりと絡み付くように眺める。釘づけられた視線はナルシャのキュロットばかりか下着すら透視して隠された秘所の奥の奥までも見通しているようで気色が悪い。

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