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タンバリンでできたオーロラ
第22章 光の戦士サーラと闇の魔掌

「闇へ還れ! 魔の眷属どもよ!」

 両手剣を旋風のように振り回す。右に、左に、立ち止まりもせずに横なぎ連撃を地鬼の集団へと叩き込む。並ぶ者なしとまで言われる無双の剣捌きはものの数秒の剣舞で哀れな敵達を物言わぬ骸へと変えてしまう。

 ――キ、キー!

 残った地鬼たちは敵わぬと見て敵切り声を上げながら闇の中へと逃げ散っていった。

 それを追うことはせず、悠々と剣を収めると、サーラは戦闘で乱れた髪を直す。

 篝火の炎と同じ真っ赤な髪。

 白い肌をわずかに覆うのは軽装のビキニタイプの革鎧。
 鍛え抜かれたしなやかな肉体はしかし、筋肉ばかりが目立つのではなく、豊満な女のシルエットを保っている。

 胸当てに窮屈そうに支えられたこぼれんばかりの双乳。
 艶やかなカーブを描く尻から太ももへと連なる見事な線。

 剣技だけでなく、その美しさにおいても戦士サーラは王国一であった。

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