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タンバリンでできたオーロラ
第22章 光の戦士サーラと闇の魔掌
尊大な物言いと共に、ピラミッドの正面階段の脇にある祭壇の陰からラムドが歩み出た。
黒いローブをまとって周囲の暗闇に半身を溶かし、篝火の明かりに照らされてなお青白い面貌に薄ら笑いを浮かべてサーラを見下ろしていた。
「覚悟っ!」
その姿を認めるや、サーラの肢体が躍動した。ひとっ跳びに階段を駆け上り、大剣をラムド目掛けて叩きつける。
――しかし。
「うっ……はううっ!」
謎の刺激が肉体に走り、サーラは思わずよろめき、動きを止めた。
「な、何だ?」