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第5章 キリングス・オブ・キングス　～禁断デュエル　処女開封～

「素人相手にセコい真似しやがって……ゴエティアの中でも下っ端だろ、お前」

（……ゴ、ゴエティア？）

　このみの知らない単語だった。しかし、対戦相手のワタルは違ったようだ。

「てめえっ……なんで組織の名を知っているッ！」

「そんなの、理由はひとつしかねーだろ！」

　少女は乱暴に言うと、その手を前にかざした。その中指には大きな指輪が嵌まっていた。

　三重の輪でできた指輪だった。

「お前！　テウルギアの……」

「そうさ！　《テウルギアの娘たち》の一人、神沢祐希だ！　ゲームを汚すクズ野郎は、この私が退治する！」