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偶数月☆
第3章 6月
外は雨の音が激しくなってきた。
朝起きたら、入梅宣言をしているかもしれないな・・・


あたしはなるべく
達也と元カノのことを考えたくなくて
そんな風に意識をそむけた。

台所から聞こえてくる声は
いらいらした口調から次第に慰めるようになり
最後には達也も無言になった。

それでも切らない電話は二人をつないでいる
たった1つの証で

お互いに切れないのかもしれない。
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