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偶数月☆
第4章 8月
こんな時間に誰よ・・・
小さく口に出して言うけど
心の中では分かってた。
こんな時間にウチにくる人なんか
達也以外にいない。
それでもチェーンをかけたままそっとドアを開ける
ビールを飲んでいたあたしにさえ分かるぐらい
お酒臭い達也は私の顔を見て開口1番に
「やらせてよ・・・」
と、言い放った。
「なっ・・達也、なに・・」
「チェーン。はずしてよ」
「酔ってるんでしょ。帰りなよ」
「この前、俺が夜中に電話してたの聞いてたんだろ?」
え・・・
「そのオンナとの話、聞きたくない?
チェーン。はずしてよ」
あたしが聞いてること、分かってた?
あたしは静かにチェーンをはずした。
小さく口に出して言うけど
心の中では分かってた。
こんな時間にウチにくる人なんか
達也以外にいない。
それでもチェーンをかけたままそっとドアを開ける
ビールを飲んでいたあたしにさえ分かるぐらい
お酒臭い達也は私の顔を見て開口1番に
「やらせてよ・・・」
と、言い放った。
「なっ・・達也、なに・・」
「チェーン。はずしてよ」
「酔ってるんでしょ。帰りなよ」
「この前、俺が夜中に電話してたの聞いてたんだろ?」
え・・・
「そのオンナとの話、聞きたくない?
チェーン。はずしてよ」
あたしが聞いてること、分かってた?
あたしは静かにチェーンをはずした。