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偶数月☆
第5章 10月
何も言わないあたしの手をとって達也はお店を出ようとした。

「逃げんのかよ?」
「お金は二人分、テーブルに置いてあるから。
逃げるんじゃねぇよ。もともと帰ろうとしてたんだよ。
七海、帰るぞ」

確かにあたしのかばんをすでに持っていた達也が
さらにあたしの手を引っ張った。

「達也は七海の気持ちを考えたことがあるのかよ?」
それでもあたしたちに話しかけるマナブに達也は一言

「うっせぇな・・・」
と吐き捨ててお店を出た。

「マナブにどっか触られたか?」

そのままあたしの家に来た達也は玄関に入るなりあたしを抱きしめた。

身体中をさわりあたしが無言でいると
そのままバスルームへを引っ張っていった。

乱暴にあたしの洋服を脱がすと
自分も脱いで一緒にシャワーの下に立った。

頭の上から痛いほどのお湯が身体をたたきつける中
荒々しくキスをされる

「んっ・・」

そのまま顎をつかんでいた指先が首に回る
つーっと流れ落ちる水滴と一緒に
達也の指先もあたしの身体を流れ落ちる。

やさしく胸をもまれたかと思ったら
両方の乳首をぎゅっとつねられた。

「んあぁ、たつ・・・やぁ・・・」

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