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偶数月☆
第6章 12月
「お前さ。いつ別れを言い出そうかって顔してる」

しばらく飲んだ後、苦笑いしながら達也が言い出した。

「え・・・」
「お前のことなら何でもわかる」

なんで?
何で何でもわかるなら
あたしのことをオンナとしてみてくれないの?

なんで達也が本気になるのがあたしじゃないの?

「ごめんな」

謝らないでよ。
謝ったら、あたしが悪いことをされてたみたいじゃん。

あたしが騙されてたみたいじゃん。

「あたし、達也のこと好きだったんだよ?」
「うん。ごめん。知ってた」
知ってたって言わないで。
利用してたって言わないで。

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