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今宵ワタシの胸の中で
第4章 大掃除の夜に
「村ちゃん、あとよろしくね。」

「は~い、お疲れ様でした~。」

私は村松文音(むらまつあやね)この会社の事務員。小さな会社だから、今日も一人で大掃除と飲みの後片づけ。

明日から休みだから、さっさと片付けして、軽くビアガーデンで飲んで失礼しましょう!

そう思いながら、いろいろ片付ける。あとは大丈夫かな?とキョロキョロと会社内を見渡す。

あれ?倉庫に電気ついてる。

消し忘れたのかな?と一応、倉庫の中を確認する。

「あっ、村ちゃん。ちょっと探し物してて。もう終わるから。」

倉庫の中に同い年の風間謙二郎(かざまけんじろう
)がいた。小さい会社の唯一の同い年。

「風間さん、いたんですね。中見ないで電気消すところでしたよ~。」

ちょっと笑って、風間さんを見る。ごめんね。と頭を掻きながら、倉庫の中の物を動かしてる。

「片付け終わったんで、私、先に行きますね。戸締りお願いしていいですか?」

そう言い終わるのと同時に風間さんに腕を引っ張られ、抱きしめられた。

「ダメ。一緒にいこう…。」

さっきビール飲んでたし、酔ってるんだ…だから、私を抱きしめてるんだ。これって、セクハラになりそうですけど…風間さん。

でも、イヤじゃないのは…ちょっといいなぁと思ってたからかな?

「あの~風間さん。」

抱きしめられてると、暑いし、苦しい。それに職場でこの状況はヤバイですよ…

「村ちゃん…。文音…。あやね…。」

名前を呼び捨てにされて、ドキドキする。

風間さんの手がモゾモゾと私の身体を撫で回す。

ちょっと力が入り、身体を強張らせた。

「文音、イヤ?」

イヤ?イヤじゃない?わからなくて、返事をしないまま、抱きしめられている風間さんのシャツを握った。

風間さんの手がスカートの裾から中に入ってきた。

「そ、それはダメです…。」

「ダメじゃない。」

そりゃ、風間さんはダメじゃないかもしれないけど…そう思っている間にカットソーの中にも手が入ってくる。
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