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緊縛の夜
第2章 解放

助手席から窓の外を眺めている。
彼はさっきよりもリラックスして話しているように見えた。
私も彼の隣で安心していた。
「そういえば学生の頃付き合っていた彼女とはどうなったの?」と私は何気なしに聞いた。
「結局続かなかったよ。彼女と別れてから職場の人とも付き合って最近別れた。由里は?」
そう彼が言ったのを聞いて私は少し嬉しくなった。
「私も今は彼氏いないよ」
私も飲み会で知り合った男と数か月前まで付き合っていたが、それ以来彼氏はいなかった。
私たちはしばらくの間何も話さず、彼は車を運転していた。
少しお互いがお互いのことを意識し始めていた。
「祐君って昔から持てたよね」と私は言った。
「そうだったの? 知らなかった」と彼は言った。
「私の周りでも好きな子いたよ。でもあの頃香織と付き合っていたでしょ」
「そうだったな。香織とは大学を卒業して以来会ってないな」
「私も祐君のこと少し意識してたんだよね」
私はそう言って胸が鼓動するのが聞こえた。
「本当に?」
そう彼は言って笑ってごまかした。
私も彼の隣で笑っていた。
でも本当は気付いてほしかった。
もしもあの頃に戻れたならもっと早く気持ちを伝えるべきだったのかもしれない。
こんなことになる前に。
彼はさっきよりもリラックスして話しているように見えた。
私も彼の隣で安心していた。
「そういえば学生の頃付き合っていた彼女とはどうなったの?」と私は何気なしに聞いた。
「結局続かなかったよ。彼女と別れてから職場の人とも付き合って最近別れた。由里は?」
そう彼が言ったのを聞いて私は少し嬉しくなった。
「私も今は彼氏いないよ」
私も飲み会で知り合った男と数か月前まで付き合っていたが、それ以来彼氏はいなかった。
私たちはしばらくの間何も話さず、彼は車を運転していた。
少しお互いがお互いのことを意識し始めていた。
「祐君って昔から持てたよね」と私は言った。
「そうだったの? 知らなかった」と彼は言った。
「私の周りでも好きな子いたよ。でもあの頃香織と付き合っていたでしょ」
「そうだったな。香織とは大学を卒業して以来会ってないな」
「私も祐君のこと少し意識してたんだよね」
私はそう言って胸が鼓動するのが聞こえた。
「本当に?」
そう彼は言って笑ってごまかした。
私も彼の隣で笑っていた。
でも本当は気付いてほしかった。
もしもあの頃に戻れたならもっと早く気持ちを伝えるべきだったのかもしれない。
こんなことになる前に。

