この作品は18歳未満閲覧禁止です
緊縛の夜
第5章 デビュー
私はその日の夜、彼にそのことを告げた。
彼はしばらくの間何かを考え込んだような仕草をしていた。
「本当にやりたいことなんだね?」
彼は私にそう訊いた。
私は黙って肯いた。
私の中で少しずつAV女優としてのイメージができあがりつつあった。
担当者に言われたように私はこの仕事にやりがいを見いだせると信じていた。
私の生まれつきのこの体を含めてすべてを晒すことでそれが何かの役に立てると思った。
「私はこの仕事がきっと天職になると思うの」と私は彼に言った。