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神様とのお約束
第1章 赤ちゃん
ママはパパの横で安心して眠る。

ママのお腹に出来たコブがポッコリと姿を現わす。
最初は赤ちゃんだと思って、そのコブを可愛い可愛いしてたんだ。
パパにも触らせていた。

パパは疑問に思っていた。
胎動とか感じるようになっても、こんなにボコッと出るもんなのか?

ママは分からなかったんだ。

ゆいとくんお腹から心配してたね。
『早くママに教えて!』って。

今なら笑い話だけど、あの時はママの能天気さに呆れたね。


『ママ…しっかりして!』って、お腹から何度も合図を送ったね。



ゆいとくんのパパとママが決まる前、神様とボクとゆいとくんは人間界を眺めていた。

天界の雲の合間からパパとママになる人の候補をね。

神様は言った。

「うーん
君はあのパパとママでどうかな?」

ゆいとくんは言ったんだ。
「はい、神様。
ボクのパパとママはあの人達でいいです」って。

どうして?
ボクは聞いたんだ。

「深い縁のある人間はこの子にも分かるからさ」
神様は笑って言う。

ゆいとくんは神様に従う。


親子になるって、深い深い縁の始まりなんだって。
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