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神様とのお約束
第1章 赤ちゃん
一時退院してからのママは少し明るくなった。
パパが近くに居るからね。
不安が少し和らいだんだ。


パパの誕生日も一緒に迎えた。
来年の誕生日にはゆいとくんが一緒だねって。
話す事はゆいとくんの事ばかり。


ママは本も映画も好きだ。
絵を描く事も見る事も。
ゆいとくんが生まれたら、本を読んであげたり、一緒に映画を観たりするんだって。
美術館も一緒に行って、絵や彫刻の美しさを触れて、感性豊かな子供になるといいなって夢見てる。


パパは対照的でスポーツが得意だから、ダンスを教えたり、ずっと学生の頃からしていた剣道をさせるんだって張り切っていた。


でも、二人は言うんだ。
どんな子か楽しみにしょう。
どんな子でも二人が欲しかった子供。

その子がしたい事をいっぱいさせてあげられる親になろうって。



ゆいとくんはお腹の中でパパとママのお話を聞いていたね。


ボクはね、運命の書物で予め、ゆいとくんが辿るであろう人生を知っている。

でも、言わないよ。
君が切り開いていくんだ。


生きるって事はそういうことなんだ。


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