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第1章 赤ちゃん

それからパパも診察室に入れて貰えたんだ。
ママのお腹の状態を一緒に見たよ。

羊水はかなり流れてしまったけど、ゆいとくんはまだお腹にとどまった。

神様からのＧＯサインもまだ出てない。
あくまでも、もうすぐの準備段階。

パパは初めてお腹の赤ちゃんを見た。

ゆいとくんが映るよ！
元気いっぱいだよ！

「お子さんの性別知りたいですか？」

「はい」

パパもママもすぐお返事したんだ。

パパもママももっと早く知りたかったけど、ゆいとくんは恥ずかしがりだから隠してしまっていた。

でも、ママ頑張ったから、『ちょっとだけよ』って見せたね。


「多分ですが、ほぼ男の子ですね」


パパもママも喜んだ。
どっちでもいいって楽しみにしていたから。


ママは、大学病院のエコーの鮮明さに驚いていた。

『この子、やっ君そっくりだ』ってね。


そう見えたんだって。

ママは神様にこうもお願いしたんだ。

『出来るなら、やっ君に似た子供が欲しいです』


ママ、あとは生まれてからのお楽しみ。