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神様とのお約束
第1章 赤ちゃん
ママの病室は個室だった。
窓からは大きなマンションが見える。
晴れた日は、布団や洗濯物などが干されている風景を見て過ごした。

それは幸せな家族の象徴のように見えた。

ママはお腹の赤ちゃんのお洗濯をするようになる自分を想像してたんだ。

ほぼ男の子と言われたから、ママは『ゆいちゃん、ゆいくん、ゆいと』って話し掛けていたね。

ママはよく赤ちゃんの雑誌を読んだ。
本当はパパと赤ちゃんのものを揃えたかったけど、ママはお買い物に行けない。
退院しても、入院生活が長いから普通に動けるまで時間が掛かるって言われていたんだ。

ママはセーラーカラーが好き。
紺色とか青のお洋服を見ていた。
男の子でも可愛いものを着せたいなって。

ママは生まれてくる赤ちゃんといっぱいしたい事があった。

ベビーカーでお散歩。
春になると、桜の名所が近所にあるんだ。
そこで桜を見る。

夏には町内のお祭りがある。
小さな甚平を着せて、お祭りを見せる。

秋はパパとママが生まれた季節。
いつも、夫婦でお互いの誕生日を祝うんだ。
ママはパパに毎年ケーキを作る。
自分の誕生日にもケーキを作る。
赤ちゃんが生まれたら、お誕生日には毎年ケーキを作って盛大に祝ってあげるんだって。

ゆいとくん楽しみだね‼︎

冬はクリスマスにお正月。
パパは長いお休みを貰える。
いつも二人でおせちを作るんだ。
それをパパの実家に持って行き、一緒にお正月を迎える。
今年はゆいとくんが一緒だね。
おじいちゃんやおばあちゃんも待ってるよ。


ゆいとくん、君が生まれたら、いろんな季節が巡るね。
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