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神様とのお約束
第1章 赤ちゃん
「あんたが欲しがっていた子供でしょ!
小さくても、あの病院は設備が整っているし、私の知り合いも働いているわ。
スタッフがいい人ばかりだって聞いてるから、大丈夫。
何かあれば、病院に居るっていうことに安心なさい!」

パパがあんまりにも暗い顔なんで、おばあちゃんも特効薬を注入します。
特効薬は、《喝》


おばあちゃんがママを見舞った時、こんな事も言っていたんだ。
「いざっていう時、ヤス(パパ)はデリケートになるから…
でもね、ゆいちゃんを初めてエコーで見た時は、『絶対、俺似!』生れた朝は、『世界一可愛い!』ってはしゃいでいたわ。
いつまでもヤスは子供ぽいのよ。
勿論、私にとってもゆいちゃんは可愛い孫よ」

ママは笑顔で聞いていた。
パパがママの飲み物を売店に買いに行っている間にね。
パパはおばあちゃんに喝を入れられると、プイっとします。
おばあちゃんは慣れっこです。
でも、パパだって誰かに『大丈夫』が聞きたいんだよね。
甘えられる人にさ…。
だって、ママの前では弱音吐けなかった分、辛かったんだもんね。

でも、ゆいとくんが可愛くて可愛くて…
『何でもする。だから、ちゃんと俺達の元で育ってゆくんだぞ!』

 パパの心の叫びは、ちゃんとゆいとくんに届いてるからね!
俺似のゆいとくんだからね。
パパの気持ちに応える子になるさ!
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