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My blue sky prince...♡
第3章 出会い
「傍に、いて…」
至近距離にある、彼の綺麗な顔を見つめて、涙を流した。
すると彼は、会って一番の綺麗な笑みを見せて。
「勿論。傍にいるよ、ずーっと…」
そう言って、あたしの体を優しく抱き寄せた。
細いのに筋肉質の体。
一瞬篤を思い出したけど、あたしの顔をTシャツに埋めさせてぽんぽん、と叩かれた後頭部。
一瞬で篤を忘れ、じわりと、涙腺が緩んだ。
「ふぇっ…」
今日は、泣いてばっかりだな。
彼のTシャツに涙やファンデーションや、鼻水がつくのも躊躇わず。
しがみついて、泣いた。
声は、少しだけ堪えて。
やがて、彼のTシャツから手を離したあたしの腕は、彼の背中に回っていた。
すると彼は、あたしを更に強く、抱き締めた。