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My blue sky prince...♡
第4章 関わる
「狭いけど、気にしないでね」
きょろきょろと周りを見渡しながらあたしの部屋に入ってくる彼に言い、電気を付けて窓を開ける。
あれから彼と色んな話をしながら歩いて、気付いたらあたしが住むこのアパートの前で。
「家はどこなの?」
そう聞いたら、彼はまた空を指差して。
「帰る…の?」
自分でも分かった、甘えた声出したって、縋るような顔してるって。
そんなあたしに彼は首を横に振って、あたしの頭を包み込むように抱き締めて、
「結ちゃんの傍にいるよ」
って。
咄嗟に、
「じゃあ一緒に住も!」
…なんて言っちゃった。
でも、その時の彼の浮かべた表情の可愛さったら。
人間界で、突然あたしに呼ばれて、住む所なかったんだろうな。
あたしが、お世話してあげなくちゃ。
「お腹空いてる?今日ほんとはあつ、…あ、元彼がここ来る予定だったから、ハンバーグ作ってあるんだけど…食べ、る?」
そう聞くと、彼は少し沈黙し…ゆっくり頷いた。
よし、1人で2つも食べなきゃいけない所だった。
ソファに座るように促し、キッチンに向かいかけ、立ち止まる。
…それよりまず着替えないと、彼のTシャツも洗濯しなきゃ。
足の指の消毒もしとかなきゃなぁ…