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第4章 関わる

…消毒はいっか、ちょっと擦りむいただけだし。


えっと…さっき彼、自分の事何て言ってたっけ。


えーと、えっと…


…あ、


｢空、くん｣


あたしの呼びかけに、彼はゆっくりと顔を上げた。


｢Tシャツ、脱いで貰えるかな。ごめんね、汚しちゃって…｣


あたしの言葉に、いいよというように首を横に振り、立ち上がってTシャツを脱ぎ捨てた空。


…う、わぁ。


何て綺麗な胸板…


適度に割れた腹筋、細い腰。


見惚れるのを堪えてTシャツを受け取り、洗濯機がある方へ向かい、中に入れた。


ついでに他の洗濯物も入れて洗剤を少し多めに入れ、スイッチを押す。


確か、篤の私服置いてある筈だから…


｢ちょっと待っててね｣


あたしを見つめてる空に微笑んで、隣の部屋に入る。


そして、彼が見てるにも関わらず、帯を解いて、浴衣を脱ぎ捨てた。


部屋着用のTシャツとショートパンツを身に付け、タンスから篤の黒色のTシャツを取り出す。


これ、洗濯してあるけど、エッチの後よくそのまま着てるやつなんだよね…いいかなぁ。


…いっか？


自己完結して部屋を出て、あたしを見上げる空にTシャツを差し出す。


「はい、これ。元彼のなんだけど、サイズ合わなかったらごめんね」


なぜか怪訝な顔をする空の膝にTシャツを置き、キッチンに向かって歩くと。