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My blue sky prince...♡
第7章 疑惑
「ただいま、結」
「…、おかえり…」
にこにこと優しく微笑み入ってきて、あたしを抱き締めキスを落とす空。
そんな空に、いつもは応えてあたしも舌を絡めるけど。
嬉しくてくすぐったいけど、今日はただされるまま。
すると、キスをやめた空が不思議そうにあたしを覗き込んでくる。
「…ん、結?やだ?」
ふるふると首を振り、空の胸に顔を埋める。
…聞きたい。
聞きたい…けど、聞いて面倒な女だとか思われたら…
「結?」
優しく、あたしを諭すような空の声。
背中を優しく撫でられ、目に涙が滲んだ。
…あたしね。
これからも、空といたいと思ってるの。
だから、知りたいの。
空の事…もっと。
だけど、それが空にとって負担で、もうこんな女嫌だなんて思われたら…
…嫌だよ。
嫌だよ…
聞きたい。
聞きたいのに…
感情を抑えきれなくって、大粒の涙が次々と溢れる。
ねぇ、不安なの。
不安なんだよ…
近付けば近付く程、不安が大きくなっていく。
大好きな気持ちが大きくなる程、不安も大きくなっていく。
どうしたら安心出来る?
空の重荷にはなりたくない。
…もう、傷付きたくない…