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My blue sky prince...♡
第7章 疑惑
「結」
優しい空の声が、耳に響く。
「どうしたの。何で泣いてるの」
あたしの涙を指で拭ってくれる空は、あたしの体を抱いてベッドまで連れて行ってくれて、目の前にしゃがみこむ。
泣きじゃくって言葉に出来ないあたしの頭をただひたすら撫でてくれて、その優しさに更に涙が溢れた。
あたしが泣き止むまでただ傍にいて頭を撫でてくれてた空。
…ねぇ。
どうしてそんなに優しいの…?
ぼんやりと空の綺麗な顔を見つめてると、伏せてた目を上げてあたしを見つめた空。
「ねえ、結。何を不安がってるのかわからないけど、結が不安になるような事ないよ?何も。何に対して不安がってんの?教えて?」
その時…
「…っ」
あ…
今までの追憶が、頭の中で走馬灯のように蘇る。
2人の男のあたしへの態度、表情、言葉遣い…
エッチする時、した後、
…あたしがヤキモチ妬いた時の対処。
思い出した。
そうだよ…だからきっと、篤は。
「結…?」
「…あの、ね」
あたしは、話してみる事にした。
空は、しっかり聞いてくれる。
そう信じて。