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第1章 二つの心

車はいつものラブホの駐車場に入りました。

無言で車を降ります。

ロビーのタッチパネルを押して社長は
「どうぞ」と言ってエレベーターの方に
歩いて行きます。

エレベーターは４階まで上りました。

部屋はこのホテルに一つしかない
スイートルームです。

社長「さぁ～お掛け下さい」

主人と社長が向かい合わせでソファーに
座りました。

私は社長の横に座りました。

主人は怪訝な表情です。

でも、今は社長の時間です。

私にとって相方は社長です。

少しムッとした顔で主人が口を開きました。

夫「いつからの関係ですか？」