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第1章 二つの心

でも、今は社長の時間です。

社長が主です。

主を置き去りにはできません。

いくら大好きな主人の命令でも
聞く事はできません。

そんな私たちを見かねて社長が
「責任は取ります。慰謝料など
あなたの要求は可能な限り
飲むつもりです」

夫「その事については後日です。
とにかく帰るぞ！」

私は主人に手を引っ張られましたが
振りほどきました。

私「ごめんなさい。今は彼の時間で
私はあなたの妻じゃない。彼に
愛してもらわなければ帰れない」