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第1章 二つの心

次の木曜日は当然ですが
社長とは会いませんでした。

もっとも生理中だったので
今回の事がなかったとしても
会わなかったと思います。

あの日以来、その事については
一言も触れない主人です。

私もいつもと変わらない態度で
日常を過ごしていました。

離婚は絶対に避けて欲しいです。

避けてくれるのならば
どんな事でもするつもりです。

そして、原因を作ったのは私です。

私からは何も言えません。

主人の決断に従うのみです。

この幸せを守りたい。

一週間、私なりにかなり苦しみました。