この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
らぶあど encore!
第34章 祈り


「……床に書かれている赤い線が順路となってますので、線に沿って進んでいただいて、薬局に着いたらベルを押してから処方箋を窓口へ出してください……」

「はい、わかりました、ありがとうございます」



 祐樹が淡々と受付の男性とやり取りするのを、ほなみは身体を起こして頬を火照らせながら俯いて聞いていた。

 つい先程までの熱烈なキスをしていたとは思えない祐樹の冷静さに、ほなみは余計に胸をときめかせる。



――私はこんな風になってしまって困ってるのに……西君ったら……!




 恥ずかしさで顔を上げられないでいると、不意に祐樹に腕を取られ、耳元で囁かれた。



「ほなみ……動くのがキツいなら……薬取ってくるからここで待ってる?」

「……っ」



 ビクリと大きく震え、目を潤ませ祐樹を見上げたほなみは、こう返事をしていた。



「……ひとりにしないで」


/1133ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ