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らぶあど encore!
第34章 祈り
――ダメ……ここは病院で……誰に見られるか分からないのにこんな……
と心の中で叫ぶほなみだが、彼女を酔わせ狂わせる口付けの仕方を知り尽くしている祐樹に抗う事が出来ず、彼のシャツを掴み身体を震わせるしか出来ない。
――もう……何で……西君はこうやって突拍子もない事をするの……?キラキラする瞳で悪戯を企んで、私を驚かせて……振り回して……今だってこんな風に……っ……でも、西君にされるなら、嫌じゃないの……困るけど……でも……嫌じゃない……
祐樹の甘く烈しい攻めがこれ以上続いたら、身体の奥が蕩けて外へ溢れてしまう――と思ったその時、
「西本さん……お待たせしました」
と、乾いた受付の男性の声がして、祐樹の唇と身体がほなみから離れた。