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らぶあど encore!
第35章 祈り②
「足元に気を付けて……」
「う……うん」
薄暗い中、祐樹に手を引かれて階段を上るほなみはときめきと不安の入りまじった複雑な思いだった。
覚束ない足取りのほなみは祐樹が心配した通り、グラリとよろめいてしまいバランスを崩す。
祐樹が素早くほなみの上半身を支え、息を吐いた。
「マジであぶね……」
「――っ……」
祐樹に抱きすくめられ、彼の胸の鼓動を感じ、ほなみは真っ赤になってしまうが、祐樹はほなみの肩を抱いてゆっくりと階段を上り、青いドアを開ける。