この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
らぶあど encore!
第36章 目を醒ますBEAT
「む……んん……のむら……の……たらし……」
あぐりは眠ったままで小さく笑い口を歪めて小さく呟き、また寝息をたてる。
「ひっどい寝言だね……」
野村は苦笑し、軽くあぐりの唇を摘まんだ。あぐりは瞼を閉じたままで可憐な笑顔になる。
「――」
胸の奥をかきむしりたくなる様な衝動に戸惑いながら、野村はあぐりの胸に顔を埋めて口付けた。
ピクリとあぐりの頬が動くが、目覚める様子はない。野村は彼女の柔らかく長い髪をかき抱き、熱に浮かされたように囁く。
「あぐり……あぐりっ……いつもこうして、抱き締めていられたら――」