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らぶあど encore!
第36章 目を醒ますBEAT
あぐりは身を捩って彼をかわそうとするが、瞬間、猛りが窪みに当たり、甘い疼きに顔を歪めた。その表情を野村は見過ごさない。
「あぐりだって……待てないんだろ?」
「……っ!ばっ!」
バカ、と口を開けば途端に情熱的なキス塞がれ、あぐりは瞼を閉じて、暗闇に散る火花を見た。彼の唇の熱さから、性急な舌の動きから、自分が求められている――と強く感じて、蕾の中からまた蜜が滴る。
「……いくよ」
「……」
三文字の言葉だけで、彼が何を言いたいのか悟ったあぐりは頷くかわりに更に朱に頬を染め、僅かに脚を開いた。