この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
らぶあど encore!
第36章 目を醒ますBEAT
「もうっ!あんたなんか――あんたなんて」
「嫌いになった?」
「――べ、別に嫌いに……なんて」
大好きな綺麗な瞳が潤むのを見て、あぐりの怒りは引き潮のように引いていった。
野村はあぐりを長い腕で抱き寄せると、彼女の耳にチュッとキスする。
「嫌いじゃないなら……好き?」
「む、うむむ」
真っ赤になり頷く彼女の髪を指に絡ませながら、野村は目を細めた。
「俺とエッチな事するのが好きって?」
「ばっ……何をまたいってんのよ――っ」
また彼を叩こうと拳を握るが、彼が寝息をたて始めたのを見て、あぐりは呆気に取られる。
「ちょっと……寝るタイミングが唐突すぎないっ?」