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第37章 暴発する想い

　「見つめるだけで激しく照れ過ぎなんだよ……そんな事で、ベッドの時は一体どうするつもりなんだ?」

　無邪気な寝顔のカナに智也は問い掛ける。
　実はこの間、喧嘩別れのようになってしまって、折角のデートが台無しになってしまったのだ。
　とは言っても言い合いをしたわけではない。カナが一方的につむじを曲げたのだ。
　智也は決して女に慣れていないわけではないが、本気で好きになった相手ほど上手い対応ができない。ほなみの時もそうだったがーー
　カナが怒った理由がどうしてもわからなかった。
　その後、カナに然り気無い内容のメールをしてみたが、返信はなかった。
　考えれば考えるほどわからない。なにか失言をしたか、知らず知らずのうちに強引な真似をしていなかったか、など自分の行動を思い出してみたが、心当たりはなかった。